どうも、スマブロ@KENです。
本記事では米国株保有銘柄のうち、グロース株の1つでもある、アルファベット(グーグル)【GOOGL/GOOG】を分析します。年次決算書から企業の成長性や今後の投資戦略を検討してみます。
- グーグルへの投資を検討している方
- グーグルの年次業績を知りたい方
- 技術情報株に興味がある方
【GOOGL/GOOG】グーグルの概要
それでは、グーグル【GOOGL/GOOG】の企業概要と事業について説明してきましょう。
「グーグル」ってどんな会社?
「アルファベット(グーグル)【GOOGLまたはGOOG】」米国の大手IT企業です。アルファベットは【GOOGLまたはGOOG】の親会社になります。検索エンジン「google.com」、携帯電話「アンドロイドOS」、ブラウザ「chrome(クローム)」を展開しています。
同社は年率40%のグロース株です。
企業情報
会社英名 | Alphabet Inc |
本社所在地 | アメリカ合衆国 カルフォルニア州 |
設立年月日 | 1998年9月 |
従業員数 | 98,771人 |
上場市場 | NASDAQ |
業種分類 | Consumer Cyclical(一般消費財 |
時価総額 | 1323.73B(同業種内1位) |
URL | https://abc.xyz/ |
同業他社
アルファベット(グーグル)【GOOGL/GOOG】のセクターは「Communication Services」、産業は「Internet Content & Information」です。時価総額で比較すると『アルファベット(グーグル)』【GOOGL/GOOG】は世界1/2位です。3位はフェイスブック【FB】、4位はオンラインゲームやEコマースを手掛ける中国のインターネットネットプロバイダーの『ネットイース』【NTES】、5位は音楽ストリーミングプロバイダーを手掛けるルクセンブルクの『スポティファイ・テクノロジー』【SPOT】です。

- 1位 アルファベット【GOOG】
- 2位 アルファベットアリババ【GOOGO】
- 3位 フェイスブック【FB】
- 4位 ネットイース【NTES】
- 5位 スポティファイ・テクノロジー【SPOT】
※スクリーナは「finviz」というサイトで確認しています。
ビジネスモデル

「Googleの使命は世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです」(引用:google)とあります。Googleのテクノロジーが人々の生活に様々な影響を与えています。Googleの中核である、グーグル検索エンジン、Android、Chrome、Gmail、Googleマップのみならず、人工知能(AI)や量子コンピューティングへの投資など、Googleはコンピューターサイエンスに深く取り組む事業を展開しています。
アルファベット(グーグル)【GOOGL/GOOG】の展開ビジネスは以下の4つです。
①グーグル検索ビジネス
②YouTube広告ビジネス
③広告プラットフォームビジネス
④クラウドコンピューティングビジネス
「①グーグル検索ビジネス」はグーグルの中核事業で、グーグル検索ページに掲載される広告に対する収益です。世界で使用されているGoogle検索エンジンのシェアはGoogleが95%で圧倒的です。続いてBaiduの1.2%、YANDEXの1.1%,Yaoo!の0.9%と続きます。

「②YouTube広告ビジネス」はYouTubeに掲載された広告に対する収益です。
「③広告プラットフォームビジネス」はAdSenseを介して広告主とブログ等の記事に掲載された広告収益です。
「④クラウドコンピューティングビジネス」はGoogle Cloud Platform(GCP)の収益です。
製品セグメント

アルファベット(グーグル)【GOOGL/GOOG】のセグメントは①グーグル検索ビジネス、②YouTube広告ビジネス、③広告プラットフォーム(Adesence等)ビジネス、④クラウドコンピューティングビジネスです。全体では売り上げは前年比18%増加しました。
- 61%の売上げを占める、グーグル検索ビジネスは前年比プラス15%増加。
- 9%の売上げを占める、YouTube広告ビジネスは前年比プラス36%増加。
- 13%の売上げを占める、広告プラットフォームビジネスは前年比プラス8%増加。
- 5%の売上げを占める、クラウドコンピューティングビジネスは前年比プラス25%増加。
グーグル検索がメインですが、YouTube広告、クラウドコンピューティング(GCP)ビジネスが好調です。

・Google検索およびその他の収益は、2018年から2019年に128億1,900万ドル増加しました。
・YouTube広告の収益は、2018年から2019年に39億9,400万ドル増加し
・Google AdSenseに代表される広告プログラムによる収益は、2018年から2019年にかけて15億3700万ドル増加しました。
・Google Cloud Platform(GCPの収益は、2018年から2019年に30億800万ドル増加しました。
・Googleのその他の収益は、アプリの販売とアプリ内購入からの収益であるGoogle Playが含まれます。また、Google Playストアで販売されるデジタルコンテンツ。Google Nestホーム製品、Pixelbooks、Pixelスマートフォンを含むハードウェアデバイスが含まれています。また、YouTube PremiumとYouTube TVのサブスクリプションサービスからの収益を含んでいます。その他の収益は、2018年から2019年にかけて29億5,100万ドル増加しました。成長の主な要因は、Google PlayとYouTubeです。(Annual Report2019より)
グーグル検索ビジネス :61%
YouTube広告ビジネス :9%
広告プラットフォームビジネス :13%
クラウドコンピューティングビジネス :5%
米国 :46%
ヨーロッパ、中東及びアフリカ :31%
アジア :17%
その他 :6%
2018年7月、ECは、GoogleのAndroid関連の配信契約の特定の条項が侵害されたとの決定を発表し、43億ユーロ(2018年6月30日現在51億ドル)の罰金が課されました。さらに2019年3月、ECは、GoogleがAdSense for検索パートナーはヨーロッパの競争法を侵害した。 ECの決定により、15億ユーロ(2019年3月20日時点で17億ドル)の罰金が課されており、訴訟リスクの懸念があります。(Annual Report2019より)
財務表分析
売上高・純利益・営業利益率
それでは、年次報告(annual report)で年間の経営成績を確認してみましょう。
- 売上高は綺麗な右肩上がりで、10年で5.5倍に成長しています。
- 営業利益率は平均で約25%ですが、2013年以降から30%を下回り減少傾向です。
- 2019年はYouTube広告が+35%と好調で、クラウド(GCP)も+53%と順調に成長し、収益は拡大しています。

売上高 本業で得た収益を表す。売上高は会社の事業規模を示します。
営業利益 売上高からコストを差し引いた、本業で稼いだ利益を示す。
純利益 経常利益に対して特別利益や特別損失を加算/減算し、そこからさらに税金を差し引いたもの。最終的に会社に残るお金を表します。
営業利益率 営業利益率売上高と営業利益との割合(営業利益÷売上高×100)
キャッシュフロー
- 営業CF、FCF(フリーキャッシュフロー)は増加傾向です。
- 2019年は営業CF、フリーキャッシュフローともに最高値を更新しています。資本支出も事業拡大に伴う人工知能(AI)や量子コンピューティングへの投資により増加しています。投資を行いつつも、しっかりフリーキャッシュは残しています。

営業CF 本業の収入と支出で得たキャッシュ量。合計額がプラスであれば、本業が順調であることを示します。
★営業CFがプラス→キャッシュ増加→財務CF/投資CFがUP→業績UP
★営業CFがマイナス→借入金増加→財務CF/投資CFがDOWN→業績DOWN
FCF フリーキャッシュフロー=営業キャッシュフロー+投資キャッシュフローで求めます。
★FCFがプラス → 借入金減少 → 経営良好
★FCFがマイナス → 借入金増加 → 経営悪化
資本支出 「有形固定資産の購入」値を「営業CF」から差し引いた値
売上高FCF比率 FCF÷売上高x100で求めます。
バランスシート
- 総資産は順調に増加しています。2019年に最高値に達しました。
- 自己資本比率は10年平均で約80付近で横ばい傾向であり、健全な経営状況です。(一般に自己資本比率の平均は赤字企業で-4%、黒字企業で25%、優良企業(黒字企業中上位15%)で53%といわれています)

株主還元指標(1株利益(EPS)+1株配当+増配率+配当性向)
- 1株利益(EPS)は2019年に最高値を付けました。利益が生まれる体質に変化しています。
- 配当はなく株式数は増加しています。

チャート分析
10年チャート
株価は綺麗な右肩上がりを形成しています。2020年3月の新型コロナパンデミックにより18%ほど大きく下落しましたが、直ぐに反発しています。2020年も引き続き最高値を更新しそうな勢いです。

5年間のトータルリターン比較
5年間のトータルリターンをS&P500とナスダックで比較しました。S&P500が55%の成長であるのに対してナスダックは144%、グーグルは175%と驚異的な成長となっています。

まとめ
2 営業利益率は平均で約25%、近年EPSは増加傾向にあり、利益が生まれる体質に変化している
3 配当はなく、株式数は横ばい
4 チャートは新型コロナで一時的に下落するも、2020年は最高裁値を更新しつつある
5 株価成長(2015-2020年)はS&P500が+55%、ナスダックが+144%、グーグルは175%とインデックスを大幅に上回っている
株価は右肩上がりでS&P500を上回るスピードで成長しています。
今後、検索エンジン、YouTubeは生活必需品となり、利用ユーザ数の増加に比例して、オンライン広告は需要の増加が見込めます。また、クラウドコンピューティング事業(GCP)の拡大など収益の拡大が望めそうです。配当はありませんが、株価は上がり続けている状態なので、買い増しのタイミングはアマゾン株と同様に見当たりません。
スマブロ@KENは連続増配株の配当狙いを目的とした投資戦略なので、グーグルやアマゾンのようなグロース株に集中投資していませんが、市場観測目的で少額保有しています。アマゾンは取得以来2.3倍に成長しグーグル株は1.46倍に成長しました。グロース株は売買のタイミングが難しいため、やはり連続増配株をメインにポートフォリオの配当が3%になる範囲で調整しながら保有する戦略です。
オススメ度 ・・・★★★★★星5つ です!